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大雪の天の川  投稿者: 夢作 投稿日:2021/08/11(Wed) 00:07 No.3304

友人の河合さんから北海道・大雪山で撮影された夏の天の川の写真を送って頂いたので、皆さんにもご覧頂きたいと思います。河合さん、ありがとうございました。

共通機材 : カメラ Nikon D810A レンズ Nikon 24-70mm f2.8 三脚使用

@ 白雲岳避難小屋前から撮影 奥の山はトムラウシ山
7月14日23時26分 24of4 ISO12800 15秒×2カット コンポジット
河合氏談‥「十勝岳の噴煙の影響だと思いますが、低空ではノイズが多くスッキリした空になっていません。ちょっと残念です。」

A トムラウシ南沼キャンプ場から撮影
7月18日00時22分 24of2.8 ISO12800 5秒×5カット コンポジット
河合氏談‥「やはり低空のノイズが気になります。丁度明るい流星が飛びました。
奥の山は十勝連峰で左の富士山型の山は下ホロカメットク山です。」

B 白雲岳避難小屋と秋の星座
7月15日23時27分 24of2.8 ISO12800 8秒×4カット コンポジット



宮古島50cm望遠鏡の光学設計  投稿者: 夢作 投稿日:2021/06/24(Thu) 22:08 No.3290

宮古島の50cm望遠鏡は当初、リッチークレチアン光学系として設計しました。
光学設計には「POPS」というフリーソフトを使わせていただきました。

下に左から順に(基本データ)、(円錐係数)、(構成図)、(球面収差曲線)、(スポットダイヤグラム)の数値や図を掲載しておきます。

ここで円錐係数とは非球面係数の表し方の一つで、図にも注釈が書いてありますが、円錐係数=1+シュワルツシルド係数 となります。
球面のシュワルツシルド係数は0で、放物面のシュワルツシルド係数は-1です。なので、球面の円錐係数は1となり、放物面の円錐係数は0となります。

なお、楕円面のシュワルツシルド係数は-1と0の間、双曲面のシュワルツシルド係数は<-1となりますから、楕円面の円錐係数は0と1の間、双曲面の円錐係数は<0となります。
何だかややこしい話になりましたが、さらにややこしくすると(笑)、シュワルツシルド係数から-(マイナス)を外した数値(絶対値)がいわゆるパラボラ倍率となります。

補足:さらに、パラボラ倍率とは離心率を2乗した数値となります。ですから、当然、放物面(パラボラ)のパラボラ倍率は1,楕円面のパラボラ倍率は0<P<1、双曲面のパラボラ倍率は1<P です。





Re: 宮古島50cm望遠鏡の光学設計   夢作 - 2021/06/26(Sat) 00:42 No.3291

上の4番目の図(球面収差曲線)で、ほぼ垂直にに立っている黄色線が球面収差曲線です。
ほかに左にカーブしている白い点線が描かれていますが、これは(OSC)といわれる曲線で、日本語では「正弦条件不満足量」とか「正弦条件違反量」などと訳されていて、コマ収差と関係する曲線です。

球面収差曲線と共にこのOSCがほぼ垂直になれば、球面収差もコマ収差もない光学系となり、純リッチークレチアンとはこのような光学系なのです。
円錐係数を少し弄ってOSCをほぼ垂直に立てたデータと球面収差曲線が下の1番目と2番目の図です。
また、この時のスポットダイヤグラムも下の3番目に掲げましたが、上の5番目の図と比較してもあまり差がないのがわかると思います。

なお、リッチークレチアンには像面湾曲収差が残っているので、広写野で平面の像面を期待する場合は像面平坦化レンズを付加するのが普通です。
世界中の大口径リッチークレチアンタイプの望遠鏡は皆こうなっているはずです。
しかし、眼視用のリッチークレチアンではF数も大きく視野も狭いので、像面平坦化レンズは必要ないと言ってよいでしょう。

上の5番目の図(スポットダイヤグラム)の各正方形の1辺のスケールは0.02mm(20μm)ですが、いちばん外側(視野Φ20o、画角0.2度)でもスポットの最大径は10μm程度に収まっているので、十分な良像が得られます。
望遠鏡のF数が11ですから、回折理論によるエアリーディスク径は13.4μm。つまりφ20o程度の視野なら全面に渡って回折限界内の星像が得られているというわけです。
あまり意味はありませんが、さらにスポット径を小さくしようと思えば、ピント位置を0.05oほど内側にずらせばバランスのとれた素晴らしいスポットになります。(下の4番目のスポットダイヤグラムの図)





Re: 宮古島50cm望遠鏡の光学設計   夢作 - 2021/06/27(Sun) 01:46 No.3292

発言ナンバーNo.3291の最後の2行を次のように訂正します。

望遠鏡のF値が11ですから、回折理論によるエアリーディスク径は、目の感度が最も高いといわれる波長550nm(=0.00055mm)の光において約7.4μm、つまりφ20mm程度の視野なら最周辺部を除いて、ほぼ全面に渡って回折限界を満たす光学系というわけです。
さらにスポット径を小さくしようと思えば、ピント位置を内側に0.05mm程ずらすと全面回折限界内となる素晴らしい星像となります。




Re: 宮古島50cm望遠鏡の光学設計   Civet - 2021/06/28(Mon) 22:17 No.3294

ご無沙汰しております。以前ハーシェル・ニュートンの件でお世話になりました高知のシベットです。
夢作さんもPOPSを使っておられるのですね。自分も全然使い方分からないながら試行錯誤でいろいろやっています。
先日、NEWTONY5cmF4を使った4.5pF3.3レンズレス・シュミットを設計したのですが、中央遮蔽が大きいので少し球面収差が減っているはずなのですが、シミュレーションでそれを反映させることができません。
その他、C8やミードの10pF10シュミカセを持ってるので、これらの補正板を使った光学系をやってみたいと思ってもいるのですが、シュミット補正板の入力の仕方も不明です。
HELPも現在のOSでは起動できなくなったようです(もっとも以前、HELPが見られた時でもその記述が見つけられませんでしたが・・・)POPSの詳しいマニュアルみたいなものは現在でもどこかで入手可能でしょうか?
http://uwakinabokura.livedoor.blog/archives/10385585.html





Re: 宮古島50cm望遠鏡の光学設計   Civet - 2021/06/28(Mon) 22:46 No.3295

ちなみにこのNEWTONYですが、安価でいろいろと遊べる望遠鏡です。
バックフォーカス確保のため、主鏡にゲタをはかせ、以前にいただきました「高橋製作所製」の斜鏡に換装する等の改造を行っています。
http://uwakinabokura.livedoor.blog/archives/6848079.html
残念ながら主鏡が球面鏡ですが、バローを追加することでjones-bird光学系気味になって土星のカッシニ空隙とかも確認できたのですが、やはりどうしても球面収差が残ります。
球面鏡の利用と言うことでレンズレスシュミット等を思いつきましたが、本当は放物面鏡だったら面白かったのになあ、と思っています。





Re: 宮古島50cm望遠鏡の光学設計   夢作 - 2021/06/28(Mon) 23:57 No.3296

シベットさん、お久しぶりです。
相変わらず楽しそうなことをなさってますね。
こんなに小さなニュートン式望遠鏡が販売されているんですね。驚きました。

ところで、わたしもPOPSでシュミット系をやったことがないので、よくわかりません。
HELPなどのこともよくわかりません。何のお役にも立てず申し訳ないですが、何かわかって進展がありましたら連絡します。




Re: 宮古島50cm望遠鏡の光学設計   Civet - 2021/06/29(Tue) 07:25 No.3297

夢作さん、ありがとうございます。
最近は、面白い望遠鏡がいろいろ出るようになってたいへん喜ばしい状況と言えるのですが、NEWTONYと同じシリーズのMAKSY60という6cmマクストフカセグレンもなかなかです。ものすごく良く見えます。しかも価格も1万円ちょい。この値段でこれが作れるのが相当な驚きです。
https://www.sightron.co.jp/product/maksy60-newtony.html

8cm版も出るって話なのですがなかなか出ないですね。
http://uwakinabokura.livedoor.blog/archives/7028279.html




Re: 宮古島50cm望遠鏡の光学設計   夢作 - 2021/06/29(Tue) 21:28 No.3298

シベットさん、興味深い望遠鏡の紹介ありがとうございます。
1万円ちょいとは、価格もまた驚きです。
日本ではこのサイズの主鏡・副鏡2面のアルミ蒸着代だけで15000円ぐらいかかりますから、とても太刀打ちできませんね・・・




Re: 宮古島50cm望遠鏡の光学設計   まき - 2021/07/04(Sun) 15:01 No.3299

夢作さん、ご無沙汰しています。
→数日おきにはチェックしていますが・・

Civetさん、はじめまして。万年初心者ですが、皆様にお世話になって20年近く?

POPS、私もかなり前から偶に使っていますが、シュミット系はデータがあるだけで詳細を見たことすらありません。

ヘルプですが、cfgのほうは、解凍した際にセキュリティでブロックされるようです。

既に解除済みなので、cfgファイルでは表示されませんが、cfgファイルを右クリックでプロパティを出し、一番したのセキュリティの許可するをチェックするとcfgファイルは表示できます。

hlpファイルは別の原因のようで不明ですが・・





Re: 宮古島50cm望遠鏡の光学設計   夢作 - 2021/07/06(Tue) 01:12 No.3300

まきさん、お久しぶりです。
運転はしていますか?
私は最近では結構長距離もやっていて、伊豆半島一周などもやっています。先日は上高地まで行って来ましたが、さすがに右腕一本での運転は疲れました。

宮古島50cmは、現状光学系のPOPSによる評価も掲載する予定なのですが、いろいろ用事があって延び延びになっています。
もう少々お待ちください。




Re: 宮古島50cm望遠鏡の光学設計   まき - 2021/07/06(Tue) 12:23 No.3301

夢作さん、こんにちは。

制限のある運転でも、その行動力には敬服します。

私はというと、お上の許可は出ていますが、1年前からは数回のみです。
→ほぼ歩きのみ・・治療の一環と思って、毎日、朝に散歩。

横浜某所の観望会も中止のままだし、車の機会がめっきり減っています。
仕事も昨年からずっとリモート(自宅)なので動く機会が激減です。

ワクチンが行きわたって、観望会が再開されれば良いですが・・・




Re: 宮古島50cm望遠鏡の光学設計   Civet - 2021/07/10(Sat) 18:00 No.3303

まきさん、コメントありがとうございます!

POPSのHELP、今のWINDWS8ではどうもうまく展開できないのですが、以前XPを使っていた時は見られていて、その時もシュミット補正板の入力についてはわからなかったので今見えても同じかも知れません(笑)

今のとこサンプルデータとして入っていいる20cmシュミカセ用の補正板データをスケールダウンして使えればと思って試行錯誤していますが、3つ入っている非球面計数をどのような数値に変更すればよいのか? のレベルです。

今後とも機会がありましたらご教授ください!
http://uwakinabokura.livedoor.blog/


立山雷鳥平と銀河  投稿者: 夢作 投稿日:2021/06/27(Sun) 21:19 No.3293

七面倒くさい話が続いたので、ここらで一服しましょう。

左の画像は、昨年(2020年)の夏に友人の河合正明さんが立山の雷鳥平で撮影された「雷鳥平と銀河」です。

大きな星は木星、その左の星は土星です。
さすが高山、星の輝きが下界とは違いますね!


宮古島50cm望遠鏡の暗室内テスト...  投稿者: 夢作 投稿日:2021/06/16(Wed) 15:44 No.3286

宮古島天体観測所の50cm望遠鏡は、当初リッチークレチアン光学系でしたが、どう調整してもアスが除去しきれなかったので、2007年の夏に鏡を修正研磨することにしました。
その時、最初は強い双曲面の凸副鏡だけを修正するつもりでしたが、結局思い切って凹双曲面の主鏡も研磨し直すことにしました。
それはメッキ代金を考えるとかなり思い切った決断でした。メッキ代だけで宮古島に3回行けるな・・などと考えながら・・(笑)

どうせ主鏡も研磨し直すなら、非対称面に磨かれやすい(アスが出やすい)非球面度の強い双曲面は避けて、放物面に磨こうと考えましたが、
金にならない趣味の仕事なので、時間と労力を惜しんで最終的には放物面よりもさらに非球面度の弱い楕円面で妥協しました。
と言って、副鏡が球面で済むドールカーカム光学系という訳ではなく、主鏡のパラボラ倍率が0.85位のクラシカルカセグレンとドールカーカムの中間位の光学系となりました。

その結果、凸副鏡は双曲面であることに変わりはないものの、リッチークレチアン副鏡に比べはるかに非球面度は弱く、勿論クラシカルカセグレンの副鏡よりも非球面度は弱いので大変研磨は楽でした。(笑)

長くなったので、続きはまた改めて書きますが、修正研磨後のオートコリメーション・ロンキーテストの画像を掲げておきます。
テストには有効径504oの平面鏡を使用し、ロンキールーリングは1インチにつき100本のものを使用しています。





Re: 宮古島50cm望遠鏡の暗室内テ...   夢作 - 2021/06/17(Thu) 12:48 No.3287

補足です。

上に掲げたロンキーテスト画像は、主鏡と副鏡を実際の使用状況と同じようにセットアップして、光軸も調整して撮影したものです。
主鏡単独のテスト画像ではなく、主・副鏡込みのテスト画像です。(2007年9月4日 富士オプティクス・富士見平大野工場にて撮影)

縦の棒状の影は、副鏡支持の為の装置の一部が写っているものです。




Re: 宮古島50cm望遠鏡の暗室内テ...   夢作 - 2021/06/20(Sun) 02:27 No.3288

続きです。

こちらの2枚は、修正研磨前のオートコリメーション・ロンキーテスト画像です。(2007年5月25日に撮影)

オリジナルのリッチークレチアン鏡は2005年5月2日に主鏡の製作を開始し、5月12日に主鏡研磨完了。副鏡は6月27日に製作開始、7月31日に研磨完了しました。
その頃、他にもいろいろ仕事を抱え非常に忙しかったので、やや手抜き加減になってしまったのが、2年後に修正研磨する羽目になってしまったのです。(苦笑)

ロンキーの黒い縞を見ればわかるように、癖のある曲がりや瘤が見られ、あまり良い像を結びそうもありません。(笑)
とにかく、このオリジナル鏡はアス(非点収差)に悩まされ、どんなに光軸を弄ってもダメなので、ついに2年後の2007年に思い切って修正研磨することに相成ったのでありました。(笑)





Re: 宮古島50cm望遠鏡の暗室内テ...   ひらい - 2021/06/20(Sun) 22:16 No.3289

夢作さん、とても苦労されたのですね。
高精度光学系を使わせていただき、感謝します。


水星と金星の接近  投稿者: 夢作 投稿日:2021/05/31(Mon) 01:26 No.3285

ここ数日、夕方の西空で内惑星の水星と金星が接近しているのが見られました。
観測所がある富士見平では、天候の関係で5月29日と5月30日の夕方やっと見ることが出来ました。
5月29日に両惑星は見かけ上最も接近し、間隔はおよそ0.5度でした。
水星は今後どんどん太陽に近づき、没する時刻が早くなるので、富士見平から見えるのは30日が最後で、31日はもう見えないと思います。
逆に金星はこれからどんどん高度が高くなって見やすくなります。夏頃には「宵の明星」として誰の目にも直ぐにわかるようになるでしょう。

左:2021年5月29日19時49分 ソニーILCE5000 シグマアポ170-500o 170oF5 ISO800 1秒

右:2021年5月30日19時46分 ソニーILCE5000 シグマアポ170-500o 250mmF5 ISO800 4秒



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