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だいぶ間が開いて早くも大晦日になってしまいましたが、発言番号No.2879の続きです。
さて、カンザシ(運動ピン)が楕円運動しつつ斜めにずれる時の軌跡は分かりましたが、実際の機械研磨においては、ピッチ盤(下向き研磨の場合)あるいは鏡(上向き研磨の場合)が回転しているわけです。 その場合のカンザシの軌跡はどうなるのでしょうか。
パソコンでプログラムを組むことも出来るでしょうが、考えただけでも面倒臭そうなので、ここは簡単に出来る方法で軌跡を描かせましょう。 つまり、カンザシの代わりにボールペンを取り付けて、研磨機の主軸(ピッチ盤や鏡を回転させる軸)にねじ込んだ平面皿の上に紙を貼って軌跡を描かせるのです。 コンピューターシミュレーションではなく、実際に描かせるのですから非常に正確なわけです。
さて、こうして描かせたのが下の3枚の図です。(30年以上も前のものです)
左右のクランク軸の軸間距離は300mm、カンザシ位置は左右の中点の手前150mm、左クランク半径25mm、右クランク半径75mmです。 また、左クランク回転数40rpm、右クランク回転数10rpm、主軸回転数6rpm位で、研磨時間2分間の軌跡です。 実はこれらの軸の回転比は重要な要素で、この後もいろいろな実験結果の資料を出しますが、今回の資料の回転比は4:1:0.6です。
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